特別養護老人ホーム(特養)とは…?

初めての介護職 ~特別養護老人ホーム(特養)~

介護のお仕事と言えば「老人ホーム」というイメージが強いのではないでしょうか。高齢者の方が、介護を受けながら静かに暮らす最後の住まい。そんな老人ホームにもいろいろな種類があります。

ここでは「今から介護のお仕事を始めたい!」という方の為に、老人ホームの中でも一番スタンダードな公的機関が運営する「特別養護老人ホーム」について説明します。

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施設の特徴

特別養護老人ホーム(特養)とは?

特別養護老人ホーム(特養)とは、社会福祉法人や地方自治体などにより運営されている公的介護施設です。公的施設の為利用料金は低額となっており、人気も高い反面、重度介護度の高い方が優先対象となるため待機者も多く、入居希望者は数か月~十年程、入居待ちとなる場合もあります。

介護度を重要視するため医療処置は限定的となり、疾患があり、入院が必要な方は受け入れ不可の場合もあります。

入居条件

年齢65歳以上、要介護認定3以上(施設によっては疾患や入院がない、等に条件があるところも)
※入居検討委員会の審査により、必要度の高い方から優先的に入居できます
認知症対応:あり

施設内

主に居室は「個室のない多床室」、「10人程度を1組としたユニット型(個室or半個室)」「ユニットを伴わない従来個室型」に分類されています。

仕事内容について

施設内で行なう仕事は、一般的には「食事介助」「排泄介助」「入浴介助」「リハビリ」「レクリエーション(機能訓練)」「生活支援」など。入居者が要介護3以上であることに加え、日常生活の支援がメインとなるため身体介助も多いです。

  • 24時間体制の為、勤務形態によっては夜勤がある場合も。
  • 身体介助が多いので、他の施設に比べ体力が求められる事も。
  • 一日の流れをルーチンで動いている施設が多いので仕事に慣れやすい。
  • 1日を通して様々な介護を行なうので早いうちからスキルアップがのぞめる。
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働く人や環境について

要介護3以上の利用者の一日をサポートするので、仕事は多岐にわたりますが、一日の流れが決まっているので比較的仕事は覚えやすい。 またフロアごと、ユニットごとにリーダーが配置されているので、分からないことや困ったことがあった時に相談しやすく、リーダーを軸に、フロア内に複数の職員が配置されるため互いに助け合いながら業務を行なえる環境があります。

介護施設というとまず思い浮かぶのが特別養護老人ホーム。介護系の学校での実習先も特別養護老人ホームで行なうことがほとんどです。特別養護老人ホームに努めれば「介護」という仕事の基礎基本を押えることができると思います。

介護業界は比較的転職がしやすく、施設によってサービスも特色がありますので、「まずは特養で経験を積んでから!」といって勤められ、十分スキルを習得してからその後自分自分の気になる施設(訪問介護や老健)等に移られる方もいらっしゃいます。

仕事は忙しいけれど、やりがいがあるから楽しい、入居者の「終の棲家」となる場合も多く、施設内で長い時間を共にすることで入居者の方と信頼関係が築けるのが嬉しい!仕事が大変な分他の施設に比べて給与面や賞与が高い施設が多い!といった声も耳にします。

はじめて介護職にチャレンジされる方は是非、特別養護老人ホームも候補に入れてみてくださいね!

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